北海道地方

2015年5月13日水曜日

【滋賀県】近江八幡市(未確認物件)

※実際に確認できてない、もしくは写真が撮れていない場所

■前田家住宅(旧佐藤邸)
滋賀県近江八幡市土田町1191

▶洋館
昭和前/1931
木造2階建,瓦葺,建築面積175㎡、1棟
ヴォーリズ建築事務所

ヴォーリズ事務所の建築部員であった佐藤久勝の自邸。スパニッシュを主調にスイスのコッテージ趣味を採り入れた住宅建築で,玄関の縁取りにみられる煉瓦タイルの扱いなど,事務所きっての名デザイナーといわれた佐藤久勝の手腕が遺憾なく発揮されている。

▶表門
昭和前/1931頃
煉瓦造,幅2.9m,高さ1.4m、1棟
ヴォーリズ建築事務所

門柱上下の煉瓦の扱いや門扉のハツリ仕上げなど主屋の意匠と呼応するが,門柱の主体部はコンクリートの引っ掻き仕上げにハネた煉瓦をランダムに貼りつけ,主屋の外壁仕様との対比をみせている。一見素朴ながら随所に技巧を凝らした造形物になっている。

■東家住宅
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦字敷来2700

▶主屋
江戸/1751~1830/1998改修
木造平屋建、茅葺(鉄板仮葺)、建築面積144㎡、1棟

旧安土城下の街道沿いの敷地に西面して建ち、入母屋造茅葺(鉄板仮葺)で下屋を廻らす。南端を土間、食違い六間取の床上部は表列上手にオクザシキを配し、土間寄りのデイに式台を構え、裏手にブツマなどを配する。湖東地域における近世大型民家の好例である。

▶土蔵
江戸/1829
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積34㎡、1棟

主屋の裏側に南北棟で建つ。桁行五・九メートル梁間三・九メートル、土蔵造二階建、切妻造桟瓦葺で、西正面に戸口を開き、下屋を設ける。外壁漆喰塗で腰を竪板張、二階妻壁に丸窓や庇付の小窓を穿つ。小屋は登梁形式とする。近世の屋敷構えを伝える旧文庫蔵。

▶石垣
江戸/1751~1830/1946~1965改修
石造、総延長58m、1基

主屋正面から南北にのびて敷地西辺を画す、高さ一メートル内外の野面積みの石垣。南側は表門前の虎口状の構えから南に延長三〇メートル幅一・五メートル内外、北側は主屋式台前の庭門を起点に延長二八メートル幅一メートル弱である。旧家の格式を伝える石垣。

■旧宮地家住宅(旧所在 滋賀県長浜市国友町)
江戸後期/1754
滋賀県近江八幡市安土町大字下豊浦字山田6839番地
桁行11.3m、梁間7.6m、入母屋造、妻入、茅葺、南面及び北面庇付、とち葺、1棟

この住宅小規模で平面は単純で構造も素朴である。建立年代は十八世紀後期と推定される。内部保存がよく古様を伝える小型住宅として重要なものである

■旧中川煉瓦製造所

▶ホフマン窯
大正/1916頃
滋賀県近江八幡市船木町字東澤田59-1
煉瓦造、長径55m、短径14m、煙突1基付、1所

市街地北部の八幡堀と接する敷地に建つ。長辺55m,短辺14mの南北に長い平面で,南寄りに約30m高の煙突を建てる。中央煙道の周囲にアーチ構造体をほぼ環状に廻らし,イギリス積の外壁にはアーチ形開口部を設ける。残存例少ないホフマン窯の一つ。

▶事務所
大正/1916頃
滋賀県近江八幡市船木町字東澤田59-1
煉瓦造平屋建、建築面積50㎡、1棟

敷地北東部,かつての正門近くに建つ。桁行6.2m,梁間8.0mの煉瓦造平屋建で,切妻造,平入とする。イギリス積壁面に覆輪目地を用い,コーニスには鋸歯飾をあしらい,正面のピラスターやキーストン等に色合いの異なる煉瓦を使用するなど装飾的外観。

▶機械場
大正/1916頃
滋賀県近江八幡市船木町字東澤田59-1
煉瓦造平屋建、建築面積112㎡、1棟

事務所の南西に位置する。桁行12m,梁間10mの煉瓦造平屋建で切妻造とする。壁面はイギリス積で,東面と南面に欠円アーチ形の出入口,西面に広い開口部をとる。コーニスにはデンティルを廻らし,外観にアクセントを与えている。

▶縄縫工場
大正/1916頃
滋賀県近江八幡市孫平治町1-1
煉瓦造平屋建、鉄板葺、建築面積131㎡、門柱及び袖塀付、1棟

工場敷地の約300m東方の角地に建つ。桁行22m,梁間6mの切妻造,妻入の煉瓦造平屋建で,壁面は小口積,基礎部イギリス積とする。コーニスとペディメントにデンティル,袖塀には煉瓦の屋根形をあしらうなど丁寧なつくりで,街路景観に彩りを与える。

■西願寺本堂
江戸/1661-1750
滋賀県近江八幡市船木町1246
木造平屋建、茅葺、建築面積223㎡、1棟

前半が外陣,後半が内陣と両脇陣からなる平面構成で,周囲に広縁等を廻し,正面に向拝を設ける。屋根は入母屋造,茅葺で,4周に桟瓦葺の下屋を廻し,向拝は一段切り上げる。外観民家風の浄土宗本堂で,年代は構造形式や細部から17世紀中期頃と推定される。

■魚友楼洋館(旧八幡警察署武佐分署庁舎)
明治19(1886)年
滋賀県近江八幡市武佐町578
木造2階建、瓦葺、建築面積152㎡、1棟

従来明治40年の建築とされてきたが、近年棟札が発見され,明治19年8月の上棟,滋賀県土木課「木子監督員」の設計になることが明らかになった。木造2階建,下見板貼の本格的洋館で,軒の持送りや背面破風板飾りに時代的な特徴がよくあらわれている。

■日牟禮庵
滋賀県近江八幡市西元町61

▶主屋
江戸/1801-1900
木造平屋建,瓦葺,建築面積117㎡、1棟

近江八幡の旧市街地の西端,旧京街道に面して建つ町家で,前方を改修してそば屋の店舗としている。切妻造,平入,桟瓦葺でつし2階をもち,通り土間に面して4室を並べた形になる。往時の景観をよくとどめる旧京街道沿い西方地区の町家の好例として貴重。

▶座敷
大正/1921頃
木造2階建,瓦葺,建築面積80㎡、1棟

主屋東面後方に接続して建ち,南側に廊下・便所が附属する。屋敷地東側を通る道路に妻面を見せ,廊下東面を土塀状につくり,町並の景観に配慮したつくりになる。2階建,桟瓦葺で,主屋と比べ,2階の階高が高いことに時代の特徴がよくあらわれている。

▶旧流し場
大正/1921頃
木造平屋建,瓦葺,建築面積38㎡、1棟

主屋の背後に接続して建つ。平屋建,桟瓦葺の建物。内部は東側に離れへと通じる廊下並びに便所・風呂場等を設け,西側を土間とする。一部改造はみられるが,この地域の江戸時代の伝統的な町家における建築物の配置構成をよく示す事例として貴重。

▶離れ
大正/1921頃
木造2階建,瓦葺,建築面積30㎡、1棟

旧流し場の後方東寄りに接続して建つ,隠居の間として使われた建物。切妻造,2階建,桟瓦葺で,1・2階とも1室からなる。外部は数寄屋風のつくりで,内部の意匠は座敷とよく似る。この地域の伝統的な町家における住まい方の近代化を示す好例。

▶西土蔵
大正/1921頃
土蔵造2階建,瓦葺,建築面積46㎡、1棟

離れの南方に建つ,2階建,桟瓦葺,平入の土蔵。東側に並んで建つ東土蔵とともに,屋敷地の南端に位置し,防火上の役割を果たしている。什器や道具を収納するための蔵で,屋敷地の主要な構成要素のひとつ。

▶東土蔵
大正/1921頃
土蔵造2階建,瓦葺,建築面積36㎡、1棟

2階建,桟瓦葺,妻入の土蔵で,什器や道具を収納するための蔵。西土蔵と同じく屋敷構えの主要な構成要素で,屋敷地東側を通る道路からみえる平側の壁面は,座敷とその南に附属する廊下と一連の意匠となっている。

▶高塀
大正/1921頃
木造,瓦葺,木製門扉附属,延長5.8m、1棟

主屋の正面東側,旧京街道に面して建つ,真壁造で腰に板を張った土塀で,街道沿いの町並景観の構成要素のひとつ。外観の意匠は,主屋正面にあわせており,漆喰壁が連続する東方の通り側の意匠と違いをもたせている。出入口の上の庇は,近年の改造。

▶近江八幡ユース・ホステル(旧蒲生郡勧業館)
明治/1909
滋賀県近江八幡市円山町610
木造2階建,瓦葺,建築面積329㎡、1棟

明治中期以降流行しだす総二階木造和風の公共建築。真壁造で,腰を竪羽目とし,連続窓により立面をつくる。瓦葺入母屋の大屋根を架け,正面中央に唐破風の玄関を付ける。虹梁・笈形付大瓶束の玄関妻飾や内部の大階段などの凝った造りが見所となっている。

■日本料理佐々木(旧広瀬氏邸)
昭和4(1929)年
滋賀県近江八幡市西末町10
ヴォーリズ建築事務所
木造2階建

■宮川氏邸
昭和11(1936)年
滋賀県近江八幡市土田町
ヴォーリズ建築事務所
木造2階建

■滝川氏邸
昭和初期
滋賀県近江八幡市多賀町
ヴォーリズ建築事務所
木造2階建

■ヴォーリズ記念病院希望館(旧近江療養院五葉分館)
大正7(1918)年
滋賀県近江八幡市北之庄町492
ヴォーリズ合名会社
木造平屋建

■魚友楼洋館(旧八幡警察署武佐分署庁舎)
明治19(1886)年
滋賀県近江八幡市武佐町578
0748-37-6021
木造2階建、瓦葺、建築面積152㎡
国登録有形文化財

■日牟禮ヴィレッジクラブハリエ(旧忠田氏邸)
昭和11(1936)年
滋賀県近江八幡市宮内町
ヴォーリズ建築事務所
木造2階建