2011年10月7日金曜日

近木町界隈の町並み-大阪府貝塚市(2008.10.11)

■近木(こぎ)町界隈の町並み
※2008.10.11撮影

◆貝塚遊廓
貝塚は大阪湾に面し、中心市街地は紀州街道に沿い、天正11(1583)年、一向宗願泉寺(貝塚御坊)を中心に形成された環濠寺内町である。近世は「和泉もめん」「和泉ぐし」の生産取引が盛ん、廻船問屋による海運業が発達した。明治以降は紡績業が起こり、明治9(1934)年、阪和線沿線に大日本紡績(現ユニチカ)貝塚工場が建設された。明治期の遊郭は、街道に沿って普通の商家と混じって建ち並んでいたが、風俗取締上好ましくないということで、市街地と駅との間に広がっていた蜜柑畑の中に移転することとなった。大正3年にそれまでの場所を廃止し、新地の貸座敷免許者は32名、登録娼妓は60名。-『花街 異空間の都市史』加藤政洋/朝日新聞社より-