2013年5月14日火曜日

さいのき神社-大阪市淀川区(2013.05.14)

■さいのき神社
大阪府大阪市淀川区西中島7-7
祭 神:行者神変大菩薩
合 祀:西尾六右衛門(山口村庄屋)、澤田久左衛門(大道村庄屋)、一柳太郎兵衛(新家村庄屋)
※2013.05.14撮影

徳川四代将軍家綱の代、低湿地の西成郡二十三ヶ所村が幾度の淀川の洪水よって荒廃した。疲弊した農民を救うため、封建の世に一介の庄屋でありながら、その身を犠牲にして京都郡代所に反発し、延宝6(1678)年4月8日中島大水道の掘削に成功し、奉行所の役人たちが召し捕りにくる直前に、その責めを負って当地で自害した、澤田久左衛門・一柳太郎兵衛・西尾六右衛門の三柱の遺徳を讃え、農民の神として当社に合祀された。三柱は、淀川治水工事のため、幕府の許可を待ちきれず、突貫工事を始め、僅か十日で「中島大水道」と呼ばれる排水溝を、東淀川区淡路から此花区伝法四丁目まで通された。大阪市内では、最も名高い水道工事悲話であり、西淀川区にある「大野川緑陰歩道」はこの名残である。