2013年7月4日木曜日

宗恩寺-東京都台東区(2013.06.29)

■宗恩寺
東京都台東区西浅草1-6-7
03-3844-5358
宗派:真宗大谷派
※2013.06.29撮影

仏教大辞典を著した真宗大谷派僧織田得能の墓があり、通覚寺の隣にある。織田得能は、明治時代の真宗大谷派の僧侶。わが国初の仏教の辞典「仏教大辞典」を著した人物として殊に有名である。万延元(1860)年福井県坂井郡波寄村(福井市)の翫香寺住職である生田氏の三男として生まれる。郷里で教員をつとめたのち、真宗大谷派の高倉学寮で仏教学を修め、明治23年、島地黙雷とともにインド・中国・日本の仏教史を述解した「三国仏教略史」を編纂し、翌年宗恩寺第24世住職となり、織田姓を名乗った。また、同33年には、岡倉天心とともに、インド・中国の仏跡を訪ねまわり、その見識をさらに高めた。「仏教大辞典」の執筆は、明治32年から、得能が亡くなるまで、宗恩寺の土蔵の中でただ一人の力で続けられた。生存中には刊行されることはなかったが、大正6年、彼の原稿を元に、上田万年・芳賀矢一、南条文雄・高楠順次郎によって刊行され、後学に大きく貢献した。彼の遺骸は、当時境内の歴代住職墓に合葬された。平成6年10月には、得能の筆「念佛成仏」の四文字を模刻した頌徳碑を建立。