2014年11月7日金曜日

鍋茶屋主屋―新潟県新潟市中央区(2009.10.11)

■鍋茶屋主屋
明治43(1910)年
昭和12(1937)年 増改築 
新潟県新潟市中央区東堀通8-1420
※2009.10.11撮影

昼食を取りに入った「イタリア軒」の別館料亭「蛍」は新潟市に古くからある繁華街「古町通り」の左右に位置する両新道のうちの「西新道」に面するお店です。この二つの通りには「女帝」で有名な、倉科遼・和気一作コンビの「柳都物語」を彷彿させるような割烹・料亭がズラ~と並び、「東新道」は別名「鍋茶屋通り」と称されるように、その中央には登録文化財にも指定されている「鍋茶屋」が鎮座します。 この日の夜には既に「上越市」に移動してたので、夜の花街の雰囲気は味わえませんでしたが、京都で言うと祇園や先斗町のイメージ。高田の仲町辺りも凄く好きだったけれど、それとはまた違う上質の艶のある街でした。

▶ 古町花街

新潟県新潟市中央区古町にある、古町通八番町、九番町。西堀前通八番町、九番町。東堀通八番町、九番町で形成される花街。明治31(1898)年までに 遊郭が移転したことで誕生する。大正から昭和初期にかけて隆盛をほこり、現在においても高級料亭が12軒営業している。行形亭、有明、やひこ、寿々村、大丸、小三、かき正、鍋茶屋、金辰、等の新潟を代表する老舗料理屋が営業している。出身人物に川田芳子、藤蔭静樹がいる。第二次世界大戦での空襲を免れたことにより、明治後期から昭和初期の建築物が多く現存していることと、京都型(平入り)とは異なり、妻入りの町屋が立ち並んでいることである。現役の花街でこうした妻入り様式の建物を主体としているのは、全国で唯一とされている。