2016年11月2日水曜日

国府遺跡(こういせき)-大阪府藤井寺市(2016.10.29)

■国府遺跡(こういせき)
大阪府藤井寺市惣社
※2016.10.29撮影

◆大阪高低差学会 2016 秋のフィールドワーク「道明

大阪府藤井寺市惣社に所在する旧石器時代の集落遺跡。大正時代に京都大学の浜田耕作などを中心に発掘調査が実施され、縄文時代前期・弥生時代の遺物とともに、多くの埋葬人ことが確認されて注目された。 前回の調査でもサヌカイト製の大型石器が出土していたが解明にはいたらなかったので、1957年、1958年に再調査が実施された。先の縄文時代文化層より下位の粘土層中からサヌカイト製の石器群が確認された。 鎌木義晶によって翼状剥片[† 1]の連続剥離技術の工程が復元された。
翼状剥片を素材とするナイフ形石器を国府型ナイフ形石器、さらに瀬戸内技法を含む石器群を総称して「国府石器群」と呼ぶ場合もある。























■国府八幡神社(こくぶはちまんぐう)
大阪府藤井寺市国府1-5

令制国の国府の近くに創建された八幡宮である。「府中八幡宮(ふちゅうはちまんぐう)」と称されたり「国分八幡宮」と表記されることもある。また単に「八幡宮」「八幡神社」としたり、地名を冠する神社もある。
国府八幡宮には神社によって、国衙の鎮守であると伝えるものと、国分寺の鎮守と伝えるものとがある。一般に国府と国分寺は近くにあることが多く、両者が混同されたものもあると見られている。総国分寺である奈良の東大寺の鎮守社が手向山八幡宮であることから、各地の国府・国分寺でも八幡宮を鎮守としたとも考えられる。これらの国府八幡宮は国府の近くにあることから、後に総社の機能を持つようになったものもある。「一国一社の八幡宮」「一道一社の八幡宮」と称する八幡宮も、国府八幡宮に由来するものとされる。