2016年4月19日火曜日

【大分県】別府市

★別府市ホームページ

■野口病院管理棟
大正11(1922)年
大分県別府市野口中町6-33
木造2階建、瓦葺、建築面積563㎡、1棟



東側に尖塔屋根を軸とする左右対称のファサードを持ち,背面に2列に棟が伸び,中庭を囲む構成をとる。グレーのモルタルススペイン壁の上部に白漆喰のハーフティンバーがのる外壁に特徴があり,まちなみ景観のシンボルとして親しまれている。

■京都大学理学部附属地球熱学研究施設
大正13(1924)年
大分県別府市野口原3088-176
煉瓦造地上2階地下1階建棟屋付,建築面積510㎡、1棟
設計:永瀬狂三



中央部に塔屋を持つ煉瓦造の研究施設。平面はL字型である。設計は京大施設部の永瀬狂三。煉瓦の赤と石貼りの白との対照や、イオニア式を模した柱頭飾りを持つ特徴的な外観で、別府湾を見おろすシンボルとして親しまれている。

■別府市朝見浄水場集合井室
大正/1917
大分県別府市朝見2-4141
鉄筋コンクリート造,建築面積14㎡、1棟



八角形の平面になる鉄筋コンクリート造の建屋で,球状の屋根を持つ。正面入口は,円弧状のペディメントを載せたポーチ付きで小規模ながら本格的な造りになる。外壁は石積み風の目地を入れる。独特の外観は,生活近代化の象徴として広く親しまれている。

■別府市朝見浄水場
大分県別府市朝見2-4130-1

▶配水池
大正/1917
鉄筋コンクリート造,建築面積985㎡、1基



別府市の生活近代化を図るため,第1期工事として建設された鉄筋コンクリート造の配水池。石製の笠木を持つなど趣のある造形になる。完成当時2万5千人分の給水が可能であった。別府市の水道史の証として,浄水場内に大切に保存されている。

▶配水池北出入口
大正/1926
鉄筋コンクリート造,建築面積13㎡、1棟





配水池に敷設された管理用の出入り施設。南北2カ所に設けられているが,ともに独立した鉄筋コンクリート造の建屋である。小規模ながら,出入り口に方形の基礎をおいた柱型を配し,独特の柱頭飾をおく等特徴的な細部意匠の建屋として親しまれている。

▶配水池南出入口
大正/1926
鉄筋コンクリート造,建築面積13㎡、1棟



浄水場の敷地の西端に位置する配水池の南北側面の2カ所に敷設された管理用の出入り口の一つ。平面は矩形の建屋で,壁面を洗い出しとし,側面にアーチ型の窓枠を設けるなど小規模ながら建築として扱っている。配水池とともに記念的な施設である。

■別府市朝見浄水場量水室
昭和前/1927
大分県別府市朝見2-4075-5
鉄筋コンクリート造,建築面積17㎡、1棟



高台に立地する浄水場からやや離れた北側の低地に建てられた鉄筋コンクリート造の小規模な建物。基壇風の基礎に正面1間,側面2間に見せる柱頭飾りを置く列柱を配し,アーチ形の窓枠を設けるなど古典様式になる独特の外観は,広く親しまれている。

■別府市児童館(旧別府郵便電話局電話分室)
昭和 3(1928)年
大分県別府市末広町1-3
鉄筋コンクリート造2階建,建築面積649㎡、1棟
設計:吉田鉄郎



鉄筋コンクリート造,煉瓦タイル貼になるコの字型の建物で,全体に装飾的要素を極力抑えたシンプルな構成になる。設計は旧別府市公会堂と同じく逓信省技師吉田鉄郎で,近代合理主義を追求した吉田の過渡期の作品の一つに数えられる。施工は,金子仙吉。

■聴潮閣
大分県別府市青山町3107-5

▶主屋
昭和前/1929/1989移築
木造2階建、瓦一部銅板葺、建築面積148㎡、1棟



別府政財界の実力者高橋欽哉によって浜脇の地に建てられた住居兼迎賓館。入母屋造平屋建の玄関棟と,入母屋造2階建の座敷棟より成る。座敷棟の階下は10畳2室,階上は3室を1列に並べ,正面と背面の両側に廊下を付ける。良材を用いた品格ある造りに特徴。

▶洋館
昭和前/1929/1989移築
木造平屋建、瓦葺、建築面積40㎡、1棟
玄関棟の左手から正面前方に突き出した洋館。外観は陸屋根状につくり,内部は2室の続き間として,大理石のマントルピース,ベイウィンドー,ステインドグラスの窓など洋風インテリアの主要要素を備える。大工棟梁は主屋とも平野介治と伝える。



■冨士屋ギャラリー(旧冨士屋旅館)
大分県別府市大字鉄輪字ウカリユ735-1



▶主屋
明治/1898
木造2階建、瓦葺、建築面積361㎡、1棟

別府八湯の中核をなす鉄輪温泉の老舗旅館。東面を正面とした南北棟,寄棟造,木造2階建本館部の南に棟を落とした東西棟,寄棟造の木造2階建が取付く。大正期に南部に入母屋造の玄関を増築するが,東面中央の入母屋造式台玄関跡が当旅館の格式を今に伝える。

▶前門
明治/1898
木造、間口2.1m、1棟

主屋の旧式台玄関に向き合う位置に建つ。かっては,いでゆ坂から敷地東側の石畳を通り,石段を昇って門をくぐるアプローチをとった。間口1間幅の1間1戸,桟瓦葺の薬医門で,敷地東側の道路からは一段高い位置にあって格好のアイストップにもなっている。

▶石段
明治/1898
石造、13段、幅2.1m、1基

敷地東側の石畳道路から前門までの14段の石段。石段幅は前門の間口に対応した2.1mで,踏石には幅40cm,厚15cm程度の板石,側石には15cm角程度の長石を用い,石段北面は亀甲積に近い丁寧な石積面を見せる。

▶石垣
明治/1898
石造、折曲り延長71m、1基

敷地の東辺を限るジグザグ状折曲り延長70m程の石積擁壁で,間に石段1所を設ける。南端から石段の北3m程までは亀甲積に近い丁寧な石積で,その北方は自然石の乱積とする。前門の前の石段とともにかってのアプローチ景観を今に伝えていて貴重。

■竹瓦温泉
昭和13(1938)年
大分県別府市元町16-23
木造2階建、瓦葺、建築面積712㎡、1棟



中央は入母屋造の2階建で,1階が休憩所や脱衣所,2階が床・棚付の畳敷大広間になる。浴室は東側に突出する平屋建で,西側の寄棟造の平屋建は砂風呂になる。変化に富んだ外観や正面の唐破風玄関など,重厚かつ豪華なつくりで,温泉街の象徴的な存在である。

■浜田温泉資料館
昭和前/1935
大分県別府市亀川浜田町3-21
木造平屋建、銅板葺、建築面積145㎡、1棟



亀川海岸砂丘上の共同浴場として建設。東面して建つ桁行14m,梁間8mの木造平屋建で,入母屋造,銅板葺。望楼状の宝形屋根を載せ東面と西面に千鳥破風を飾り,正面玄関を唐破風とする。平成17年の修復工事により片側の浴室上に床を張り展示室とした。

■ギャラリー桝屋(旧糸永家住宅)
大分県別府市浜脇1-11-15



▶主屋
明治/1871
木造2階建、瓦葺、建築面積117㎡、1棟

西側道路に面して建つ,平入の町家である。桁行8間,梁間4間半規模で,2戸長屋の形式をもつ。木造2階建,寄棟造,桟瓦葺。それぞれの住戸が6畳広さの表土間をもち,通り土間の形式をもつ。南側住戸の奥に離れが増築され,正面は塗屋造の重厚な外観とする。

▶離れ
大正/1912-1925
木造平屋建、瓦葺、建築面積64㎡、渡廊下付、1棟

主屋の東側に建つ。桁行3間,梁間2間で,土蔵造2階建,切妻造,桟瓦葺とする。腰を海鼠壁とし外壁漆喰塗を鉄板で覆い,漆喰塗の鉢巻を廻す。北面に観音開きの土戸を吊り込み,2階北面及び東面に鉄板開戸の窓を開く。規模は小さいが丁寧につくられた蔵。

■別府タワー
昭和中/1957/2004改修
大分県別府市北浜3-10-2
鉄塔 鉄骨造、高さ73m、脚間15m、展望台付、下部構造 鉄骨鉄筋コンクリート造4階建、面積384㎡、1基



国道10号に面して建つ。SRC造4階建の建屋の上に高さ74mの鉄塔を組み、総高90mとする。塔身の断面は下から八角形、四角形、三角形と変化し、展望室のカーテンウォールには俯瞰を考慮し傾斜を付ける。別府のランドマークとして広く親しまれている。

■別府市中央公民館(旧別府市公会堂) ※リニューアル?
大正13(1924)年
大分県別府市上田の湯町6-37
設計:吉田鉄郎





■駅前高等温泉
大正13(1924)年
大分県別府市駅前町13-14



■日本カトリック教団別府カトリック教会
昭和25(1950)年
大分県別府市末広町1-14



■日本基督教団 別府不老町教会



■九州電力健保別府保養所(旧国武金太郎別荘)
大正15(1926)年
大分県別府市上人ヶ浜町53-2