明治42(1909)年 着工
明治43(1910)年 竣工
昭和60(1985)年 改築
福岡県福岡市中央区西中洲6-29
設 計 者 三條栄三郎(福岡県土木部技師)
施 工 岩崎組
構造形式 木造
建築面積 396.3m²
※2016.07.15撮影
第13回九州沖縄八県連合共進会の開催に伴い、来賓接待所のために建設された建物である。戦前は閑院宮夫妻の宿泊施設、陸軍特別大演習の本営、皇太子行啓の宿泊施設としても利用され、太平洋戦争中には福岡連隊区司令部にもなった。
戦後は福岡高等裁判所、福岡県立水産高等学校、福岡県教育庁舎として様々な施設に転用された。貴賓館は、明治時代の希少なフレンチ・ルネッサンス様式を基調とする公共の木造建築物として貴重であるとして、1984年(昭和59年)5月に国の重要文化財に指定された。
福岡県西方沖地震により、天井・ガラス・壁などに大きな被害を受けたが、復旧工事は終了し一般公開は再開された。