2016年5月3日火曜日

【明治村 11】二重橋飾電燈-東京都千代田区(2016.04.30) 〇外観のみ

■二重橋飾電燈
明治21(1888)年
旧所在地 東京都千代田区千代田
博物館明治村1丁目11番地
※2016.04.30撮影


















★以下は、画像整理用覚書


「二重橋」は皇居前広場から見て奥の橋、「江戸城西の丸下乗橋」の通称である。堀から石垣まで大変高いため、江戸時代、ここに橋を架けるに際して、橋脚を建てることが難しく、実際の橋の下に支えのための橋を設け二重とした。また、明治21年(1888)、皇居造営に伴い新しい鉄橋に架け替えられると、手前の橋と重なって二重に見えるようにもなった。この鉄製の飾電燈は、その新しい鉄橋の両たもとに計四基立てられたものの一つで、橋とともにドイツで作られた典型的なネオ・バロック様式のものである。明治村では橋の高欄の一部とともに展示している。

明治初期のガス燈に引き続き、明治11年(1878)には日本で初めての電燈がともされた。これはアーク燈であったが、1879年(明治12年)エジソンが竹のフィラメントを使って白熱燈の実用化に成功すると、日本でもいち早く開発・研究に着手、数々の実験を経て、明治18年の東京銀行集会所新築に際し40個の白熱燈が点燈された。その2年後には東京電燈会社によって、日本橋区南茅場町の発電所から、江戸橋郵便局、銀行、その他に送電が始められた。明治21年の皇居造営に際しては、麹町に発電所を設けて送電、この飾電燈をはじめ皇居内に明かりをともした。この様に、当時は現代と異なり、その需要に応じて近くに発電所を設置し、送電していた。