■旧金善ビル
大正10(1921)年
群馬県桐生市本町5-345
鉄筋コンクリート造/地上4階地下1階
登録有形文化財
群馬県内の鉄筋コンクリート建造物では最古級であり、2006年(平成18年)3月27日に、国の登録有形文化財となっている。
※2010.12.30撮影
明治36年金居善太郎氏が「金善輸出織物工場」を創業し、発展を遂げた。同38年の織機数が20台、従業員35人の規模だったのが、大正6年になると力織機は200台となり、従業員は170人に膨れあがった。これは当時、東洋織布(株)桐生工場に次ぐ規模であった。この工場は堤町にあったが、二代目の金居常八郎氏が出張所として建てたのが、事業所の名前を冠した「金善ビル」であった。第二次世界大戦中、企業の統合整理により同工場は廃業の止むなきに至った。戦後は事務所ビルとして利用された時期があり、特徴のある五階部分は老朽化のため取り壊されている。