■奈良県奈良市「猿沢池(さるさわの池)」の近辺
※2012.01.03撮影
奈良県奈良市の奈良公園にある周囲360メートルの池。興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、奈良八景のひとつとなっている。 興福寺が行う「放生会」の放生池として、天平21(749)年に造られた人工の池。現在、猿沢池園地として整備され、市街地に近いこともあって市民の憩いの場となっている。
猿沢池七不思議
澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分
猿沢池の水は、決して澄むことなくまたひどく濁ることもない。水が流入する川はなくまた流出する川もないのに、常に一定の水量を保っている。亀はたくさんいるが、なぜか蛙はいない。なぜか藻も生えない。毎年多くの魚が放たれているので増えるいっぽうであるにもかかわらず、魚であふれる様子がない。水より魚の方が多くてもおかしくないような池。