■旧坂出港務所
昭和 9(1934)年
香川県坂出市築港町2
※2009.11.22撮影
坂出港は江戸時代より塩の積み出し港として栄え、近代的な商港として発展してきた歴史があり、この建物は昭和9(1934)年に建てられ、港の発展とともに煩雑になる港湾業務に携わってきたと思われる。『香川県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』によると、この建物は1階を大阪商船の乗降場として待合室や切符売り場に使用し、2階を港務所として港に関する行政事務の場としていたようだ。3階は畳敷きの休憩室、塔屋は物見台あるいは風速計測室。昭和31年に港務所が移転した後は坂出海上保安署として昭和46年まで使用。