和歌山県橋本市高野口町名倉392-1
※2016.05.07撮影
自由民主党参議院議員、参議院副議長を務めた、前田佳都男(息子は法務大臣を務めた前田勲男)の実家
▶主屋
江戸/1751-1829
木造平屋建、瓦葺、建築面積152㎡、1棟
通りに北面して建つ。桁行6間梁間4間,切妻造,桟瓦葺のつし2階建町家で,軒下まで塗込めて重厚な外観をつくり,正側面3面に半間,背面に1間の下屋庇を廻す。内部は西側を中土間,東側床上部は四間取りとし,土間上部背面側に煙出しを揚げる。
▶中書院
明治/1868-1911
木造平屋建、瓦葺、建築面積53㎡、1棟
主屋の東南方に位置し,東西棟で建つ。桁行3間半梁間2間,入母屋造,桟瓦葺の平屋建で,四面に半間の下屋庇を廻す。内部は8畳と床付き6畳の2室構成になり,南面下屋は押入と床,他3面は板縁とし,主屋と渡廊下で繋がる。良材を用いた上質な離れ座敷。
▶新書院
大正/1916/1955曳家
木造平屋建、瓦葺、建築面積83㎡、1棟
中書院の南に位置する。東を入母屋造,西を切妻造とした東西棟,桟瓦葺,平屋建の客用座敷で,内部は西から6畳の式台玄関,10畳,床・棚・付書院を備えた12畳半座敷を並べ,東南2面の下屋に半間の板縁を廻す。式台・床等,格の高さを示すつくりに特徴。
▶土蔵
江戸/1830-1867
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積79㎡、1棟
敷地南端に北面し,東西棟で建つ。桁行7間梁間3間,切妻造,本瓦葺の2階建土蔵で,北面に半間の土庇を差し掛け,2戸口を設ける。内部は2室とし,東3間分が什器蔵,西4間分の1階が米蔵,2階が衣裳蔵で,現在は一部をギャラリーとして活用している。
元は郵便局、その前は薬屋を営んでいたとの事 |